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労災認定上「セクシュアルハラスメント」が,特別の出来事や強度Ⅲに修正される場合の基準(案)?

2011.06.16
 精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会は、2011.5.17、第4回「セクシュアルハラスメント事案に係る分科会」を開催し、「セクシュアルハラスメントを受けた」出来事の取扱いについて、これまでの議論を整理し、心理的負荷の強度の修正等の目安案(後掲)を示すに至った。


 (背景と考え方)

 「日本産業精神保健学会「ストレス評価に関する調査研究報告書」(平成22年3月)によると、セクシュアルハラスメントを受けたの出来事の平均ストレス点数は(5.6)だが、

 これは、現在認定基準で心理的負荷評価表の強度が「Ⅲ」として取り扱われている次の6の出来事(右端に平均ストレス点数を付記した7.1~5.8)

 ① ひどい嫌がらせ、いじめ、又は暴行をを受けた(7.1)
 ② 退職を強要された(6.5)
 ③ 交通事故(重大な人身事故、重大事故)を起こした(6.3)
 ④ 重度の病気やケガをした(6.2)
 ⑤ 労働災害(重大な人身事故、重大事故)の発生に直接関与した(5.8)
 ⑥ 会社の経営に影響するなどの重大な仕事上のミスをした(5.8)

より低い。

 こういった状況から、セクシュアルハラスメントを受けたという出来事の平均的強度は、(現行どおり)「Ⅱ」とした上で、Ⅲに修正する要素(行為の態様やその反復継続の程度等)を具体的に示してはどうか」とするもの。

 その具体化の内容が、後掲「心理的負荷の強度の修正等の目安案」に明らかとなった。

 (セクシュアルハラスメントを受けたことについて)
 これにり、労災認定の判断指針がより明確化され、それは、結果として運用面で認定緩和の流れとして作用するのだろう。


(参考資料)

日本産業精神保健学会「「ストレス評価に関する調査研究報告書」(平成22年3月)
→ http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001c396-att/2r9852000001c3dh.pdf

第4回「セクシュアルハラスメント事案に係る分科会(論点)
→ http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001c396-att/2r9852000001c3cv.pdf

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心理的負荷の強度の修正等の目安(案)
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セクハラ強度修正案


○ 心理的負荷が極度に該当

強姦や、本人の意思を抑圧してのわいせつ行為などのセクシュアルハラスメントについては、その出来事だけで心理的負荷の強度を「強」と判断できる、現行の「特別な出来事等」に該当するように定める。

○ 行為の態様や反復継続の程度等を要素として、Ⅲ(強い心理的負荷)に修正

・胸や尻への身体接触を含むセクシュアルハラスメントであって、継続して行われた、又は単発であっても会社に相談しても対応・改善されなかった、若しくは会社への相談等の後に職場の人間関係が悪化した事案

・身体接触のない性的な発言に限るセクシュアルハラスメントであって、発言の中に人格を否定するようなものを含みかつ継続してなされた、又は性的な発言が継続してなされかつ会社に相談・抗議しても対応・改善がなされなかった事案

○ 修正しないもの(平均的な強度が当てはまると考えられるもの)

・胸や尻への身体接触を含むセクシュアルハラスメントであっても、行為が単発であって、会社に相談した結果適切な対応がなされた事案

・身体接触のない性的な発言に限るセクシュアルハラスメントであって、性的な発言が単発でなされた、又は複数回行われたものの会社に相談した結果適切な対応がなされ発病前にはそれが終了した事案

○ Ⅰ(弱い心理的負荷)に修正

・「○○ちゃん」等のセクシュアルハラスメントに当たる発言をされた事案

・職場内に水着姿の女性のポスター等を掲示された事案


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2013.10.09 Wed 09:48 [ Edit ]

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