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救急医療機関の当直勤務に対する監督機関の指導と病院の対応について

2011.11.01
 平成22年度 救急医療に関するアンケート調査 報告(日本病院会救急医療委員会)
 (2011.10.22 社団法人日本病院会)


 病院の宿日直業務は、基本において次の規制を受ける。
 しかし、この基本取扱いに逸脱して運用が横行している現実がある。
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 医療機関における休日及び夜間勤務の適正化について
(平成14.3.19付け基発第03219007号)
 → http://labor.tank.jp/tuutatu/r/41-H140319-0319007.pdf

 「宿日直勤務において救急医療が頻繁に行われ、断続的労働である宿日直勤務として対応することが適切でない状況にあるにもかかわらず、断続的労働である宿日直勤務として法第36 条に基づく労使協定の締結・届出等を行うことなく、また、法第37 条に基づく割増賃金を支払うことなく労働させているものも?なからず認められるところである。」
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 このたび平成22年度 救急医療に関するアンケート調査 報告((2011.10.22 社団法人日本病院会)がまとまり、ネットでの閲覧も可能な措置が講じられているので、関連情報を紹介することとします。


 なお本件情報の詳細は以下のページから直接確認することができます。

 → http://www.hospital.or.jp/pdf/06_20111022_01.pdf

以下、前期調査のうちから、病院の宿日直業務に関しての調査結果について抜粋です。

(本文)記載事項

6 医師の当直業務に関する解釈の不統一に関する問題


○医師の当直業務に関して労働基準局から指導を受けたことがある病院は73病院(12.7%)に上った。 「労働基準法に基づく宿日直業務の範囲を超えている」が61.6%,「宿日直業務の回数が過剰である」が16.4%であった。

○その対応としては,「現状を維持した」が30.8%,「当直料から時間外手当とした」が20.0%であった。 救急外来を閉鎖した病院は無い。
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[編注,コメント] 

解釈の不統一という表現は、おや「?」と思いますが)

以下のアンケートの中で、各病院が労働基準監督署から
○ 通常の勤務態様であるため,宿日直勤務にあたらないので,改善するよう指導を受けた。
○ 当院の宿日直業務は,業務量が過多になっており宿日直業務としては適さない。

という宿直業務の基本部分にかかる指摘を受けていることが分かります。
以下、直接の回答をご確認ください。








上記アンケート調査の具体的回答について

(別紙2)
■医師の当直業務に関して労働基準局から指導を受けた内容 (その他)

・宿直明けの長時間勤務を回避するよう指導があった。

・宿日直中の勤務の態様

・当院の宿日直業務は,業務量が過多になっており宿日直業務としては適さない。

・平成16年及び18年に宿日直許可を受け,その後平成22年に別途宿日直許可申請を提出したところ,5ヶ月あまりに渡り結論が出ず,現在も検討中とのことであり,困窮している。

・割増料金を支払っていない。

 ・宿日直業務明けの午後を休みにするよう指導を受けた。

・当直時間中の労働時間を適切に把握し,把握した労働時間に対し,時間外割増賃金を支払うこと。

・宿日直時の賃金について

・宿日直手当と時間外勤務手当について

・通常の勤務態様であるため,宿日直勤務にあたらないので,改善するよう指導を受けた。

・医師の宿直及び日直勤務について,時間外割増賃金の対象としていないため,法定額と宿日直手当との差額を支払っていないこと。

・医師の宿直勤務について,22時から5時までの深夜勤務に対して2割5分以上の率による深夜割増賃金を支払っていないこと。

・時間外手当の支給をほのめかされた。

・非常勤医師などにもお願いし回数減少を図っている。過剰な状態ではない。

・当直回数は2~3回であるが,医師当直規定の実労働時間を越えていた。





(別紙3)
■病院の行った対応 (その他)

・宿直明け午後の勤務免除の徹底に向け院内にて方針化(H17.6)

・NICUについては,医師不足のため大学病院へ派遣依頼をした。

・産科については,変則交代制とした。

・医師不足の中,勤務形態等を直ちに見直すことは困難であるが,医師の当直業務中に,通常業務と同様の業務を行った場合には,その時間にかかる時間外手当を支給することとした。また,時間外に緊急に呼び出しを受け医療業務に従事した場合には「時間外緊急医療業務従事手当」を,分娩業務などに従事した場合には「分娩業務など従事手当」を,救命救急センターで当直中又は緊急に呼び出された医師が救急医療に従事した場合には「救急勤務医手当」を,それぞれ支給するなど医師の勤務環境の改善を図ってきた。

・直明保証を行った。

・是正中

・是正指導までではないことから,現状通りとしている。

・当直体制の見直し

・現在改善策を検討中である。

・当直料の増額を予定。

・当直明けの休み制度を作った。休む指導はしているが実際は勤務している。

・大学病院の医師は,医学部教員であることから,教育,研究,外勤などにより労働時間を適正に把握することが困難である。従って,時間外割増賃金の対象とすることは難しいが,診療行為を行った場合,手当を支給することを検討する旨回答した。

・1ヶ月に亘り,宿日直時の診療等の従事時間を調査し時間集計及び同時間に対する時間外手当を計算の上報告した。

・休暇日を作った。

・宿日直の基準回数を上回った分を時間外手当として支給。

・増額

・非常勤医師を雇用した。

・一部勤務とした。

・院内で定めた基準を超えた診療科については,当直料から時間外手当とした。

・指導の通り対応した。

・非輪番のノーメスを外し,当直明けを委員会発足し,業務改善を図っている。

・患者さんが多い時間帯を勤務又は時間外勤務とし,患者さんが少ない時間帯は,当直と位置づけた。

・対応について労基署と協議し検討中。

・医師一人当たりの当直回数を減らした。

・当直料のアップ,翌日午後より休みとする。

・改善していく方向で検討すると回答。

・宿日直を勤務に変更。



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