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労働者が自由な意思で行った退職金不利益変更への同意か疑問がある(最高裁判決)

2016.02.26
合併に伴う退職金不利益変更への書面同意
労働者が自由な意思で行った同意か疑問


2016.2.19最高裁第2小法廷判決
最高裁判決退職金


(以下は毎日新聞2016.2.19記事から)
タイトル「賃金の不利益、事前説明を」最高裁差し戻し

本文
 「勤務先の合併による労働条件の変更で退職金を大幅に減額されたとして、信用組合の元職員らが合併先に減額分の支払いを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(千葉勝美裁判長)は19日(注:2016.2.19)、「賃金や退職金の不利益変更に対する労働者の同意は、事前に具体的に内容を説明し、労働者の自由な意思を得る必要がある」との初判断を示した。その上で元職員側を敗訴とした2審判決を破棄し、審理を東京高裁に差し戻した。元職員側が逆転勝訴する可能性がある。経営者側が賃金や退職金をカットする場合、より丁寧な情報提供を求めたと言えそうだ。

 訴訟を起こしたのは合併で解散した信組の元職員ら。合併で退職金の規定が変更され、著しく減額されたとして合併先の山梨県民信用組合(甲府市)に支払いを求めた。元職員らは規定変更の同意書に署名押印しており、同意があったと言えるかどうかが争われた

 小法廷は「労働者は同意の基礎となる情報を収集する能力に限界がある。署名押印があったとしても、労働者への事前の情報提供の内容などに照らして判断すべきだ」と指摘。「自己都合退職の場合には支給額が0円となる可能性が高くなることなど、具体的な不利益の程度を説明する必要があった」などとして、審理が尽くされていないと判断した。(毎日新聞)」


(※参考説明)
 (以下は日本経済新聞記事から)

 「判決によると、元職員らは2003年に山梨県民信用組合と合併した旧峡南信用組合の出身。合併後に退職金がゼロにされたとして、従来の基準の総額8千万円の支払いを求めて提訴した。
 一審・甲府地裁と二審・東京高裁は、退職金を大幅に減らす内規変更の同意書に署名押印があるとして請求を棄却。元職員側が上告していた。
(日本経済新聞)」



 [編注、コメント]

 従来の基準の総額8千万円の退職金が、合併後は一挙に「ゼロ」に!。普通なら「ok署名」はしないだろうに、元職員らは規定変更の同意書に署名押印しているのは、不思議?だ、何故だ?
 最高裁は、こうした素朴な疑問に答えたのだろう。(私的感想ですが、法律家の持つこの感覚、悪くないと思いました。)
 「同意」とは何か。
 改めて考えてみるいいチェンスになるかも知れない。

 最高裁ホームページに掲載されている判決文概要は以下のURLから参照出来ます。
 →PDF11ページ http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/681/085681_hanrei.pdf



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