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横領を見落とした監査役の責任の範囲(最高裁二小、2021,7,19判決)

2021.12.26
横領を見落とした監査役の責任
最高裁二小、2021,7,19判決


 社員の横領を見抜けなかった監査役の賠償責任が争われた訴訟の上告審判決
 (千葉県内の印刷会社。経理担当社員が2007~16年に計2億円超を着服し、銀行口座の残高証明書を偽造した。会社は横領を見抜けなかった監査役を訴えた事件である)

 最高裁第2小法廷は2021.7.19日、
 「監査役は,計算書類等の監査を行うに当たり,会計帳簿が 信頼性を欠くものであることが明らかでない場合であっても,計算書類等に表示さ れた情報が会計帳簿の内容に合致していることを確認しさえすれば,常にその任務 を尽くしたといえるものではない。」

 「監査役は,帳簿が信頼性を欠くことが明らかでなくても、会計帳簿の作成状況等につき取締役等に報告を求め,又はその基礎資料を確かめるなどすべき場合があるというべきである。」として、監査役の責任を否定した二審・東京高裁判決を破棄し、審理を高裁に差し戻した。

 (参考)
 二審は「明らかに帳簿が信頼性を欠くなどの特段の事情がない限り、帳簿に不適正な記載があることを積極的に調べる義務を負わない」と判断を示していた。

【編注、コメント】

 実務に影響の大きい最高裁判決。
 「場合がある」
 というのが正確な最高裁判決の趣旨であって、常に、会計帳簿の基礎資料や裏付け資料の調査確認を求めているものではないが、実務には影響が大きいだろう。

 資料出所 https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/486/090486_hanrei.pdf


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